障がい者旅行「パラクティブツアー」②
~障がい者ツアーの開催~

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いざ、高校生と障がい者のみなさんで岐阜県高山市・白川村へ

10か月もの準備期間を経て、いよいよパラクティブツアー当日を迎えました。より安全にツアーを実施するため、看護師などの資格を持つインターアクトクラブの卒業生3名も参加しました。実は、参加者が一同に揃うのはツアー当日がはじめてでした。ですが、行きのバスの中では学生が企画したレクリエーションで、早速大盛り上がり。すぐに打ち解けられたようです。

1日目はまず白川村へ。白川村役場に支援していただき、休憩場所の確保や世界遺産の合掌造り集落のご案内をしていただきました。学生たちは障がい者のみなさんの手を握って一緒に歩いたり、車いすを押したりして集落を散策しました。高校生と障がい者のみなさん、そしてそのご家族が楽しそうに会話をする姿が見られました。

2日目は高山市へ。国指定史跡の高山陣屋は、江戸時代の建物のため、段差などの障害もありましたが、みなさんのサポートもあり見学を楽しむことができました。ある保護者の方は、「私たちだけでは絶対に来ることができない場所。普通に観光が楽しめてとても嬉しいです。」とおっしゃっていました。

高校生から感動の手紙が…

ツアーのすべての行程を終えて、いよいよお別れの瞬間。ここで高校生からサプライズプレゼントがありました。なんと帰りのバスの中で、障がい者のみなさん宛てにお手紙を書いていたのです。これには思わず涙する保護者の方もいらっしゃいました。今回参加された方の中には言葉によるコミュニケーションが難しい方もいらっしゃいましたが、その方も手紙を受け取って深々とお辞儀をしており、高校生の想いが伝わったことを、私たちも嬉しく思いました。高校生にとっても障がい者のみなさんを「介助」し、ともに過ごした時間はかけがえのない財産になったようです。

まだこのツアーは試行段階です。今回は大きなトラブルもなく、参加したみなさんから満足をいただけましたが、看護師など専門資格を持ったボランティアの同行、観光地や宿泊先のバリアフリー化など、まだまだ課題も多くあります。今回の反省点を生かして、今後の社会実装を目指します。

③へ続く…